在留外国人の声を聞くメディア
「Japan Spark インサイツ」

グルテンフリーメインイメージ

日本は海外と比べてグルテンフリーしやすい国? 外国人にアンケート調査した結果

list目次

小麦や大麦などの穀物のグルテン(タンパク質)を取らない食事法、グルテンフリー。

アメリカの著名なスポーツ選手やセレブが実践したことからブームになったこの食事法は、体質改善やアレルギー対策に効果があると言われています。

日本でもグルテンフリー対応の食品や、グルテンフリーのメニューを提供しているレストランも存在します。

海外から始まったこのグルテンフリーのスタイルは、日本で暮らしていても不便なく貫き通すことができるのでしょうか。

日本で暮らしており、グルテンフリーを実践している外国人11人に、アンケートを取ってみました。

日本に来てお米を食べ、自炊することが増えた

まずはじめに、母国と日本との食生活の違いについて聞いてみました。

母国と日本での食生活を比べて内容に大きな変化はありましたか?

アンケート結果:母国と日本での食生活を比べて内容に大きな変化はありましたか?
母国と日本での食生活を比べて内容に大きな変化はありましたか?】

結果は、「変わった」という回答が多数を占めました。

具体的にどういった部分で変わったのか尋ねてみると、

  • 母国も米食のためそこまでの違いはない。ただ日本に来てグルテンフリー対応のパンやパスタも食べるようになった。 (20代/女性/フィリピン)
  • 母国では加工食品をよく食べていたが、日本にきてより料理をすることが多くなった。 (30代/女性/アメリカ)
  • パンやパスタよりお米を食べるようになった。 (20代/女性/アメリカ)

お米を食べるようになったという声が目立ちました。

日本は昔からお米を主食にしています。そしてお米はグルテンフリーなので、自然とお米を食べる事が多くなったということなのかもしれません。

また、自炊の機会が増え、健康的な食生活を送るようになったという回答も見られました。

グルテンフリーの情報を口コミとSNSで収集

次に、グルテンフリーの情報にどうやって触れているのか質問してみました。

日本での食品選びでの情報収集はどのようにして行うことが多いですか?

一番多かったのは友人や知人からの口コミ(7票)、次いでSNS(5票)、お店で見つける(5票)という結果になりました。

情報収集には身近な情報源を活用している印象です。

ちなみにグルテンフリーの食品や飲食店を探す時によく利用するウェブサイトは、「delish」、「BBC goodfood」、「Happy Cow」など海外のウェブサイトを挙げる人が見られました。

ではそれらの情報を活かして、具体的にどういう食材を購入しているのでしょうか。

よく購入する日本の食品、調味料はなんですか?

  • スパイス、ソースや調味料、有機野菜、全粒粉パスタ (20代/女性/インド)
  • お米、日本酒、みりん、グルテンフリー醤油、肉、魚、野菜、スイーツ (30代/女性/アメリカ)
  • 白滝、トルティーヤ、お米、大麦、おから、豆腐 (20代/女性/アメリカ)

グルテンフリー対応の加工食品を含め、選択肢はたくさんありそうです。

グルテンフリーの和食メニューは豊富

前の結果を見ると、和食によく使われる食材や調味料を買う人も多いようでした。

そこで、グルテンフリーの和食についても聞いてみました。

作ることの多い日本食のレシピは何ですか?

  • お好み焼き、野菜餃子、野菜のしゃぶしゃぶ (20代/女性/インド)
  • からあげ、照り焼きチキン、たまごやき (30代/女性/アメリカ)
  • 丼もの、蕎麦、お茶づけ、オムライス (20代/女性/アメリカ)

それぞれ工夫して様々な和食を作っているようです。

そもそも和食のメニューは、グルテンフリーのものが多いのかもしれませんね。

その際に参考にしているレシピの情報は、料理サイト(8票)やブログ(6票)、友人から(7票)という声が多く見られました。

グルテンフリーの食材は高価で手に入りにくい

グルテンフリーのメニューは和食に限ったとしても豊富にあり、日本で暮らす外国人はそれらをうまく取り入れていることが分かりました。

では、日本でグルテンフリー生活をする上で不満や困ったことはないのでしょうか。

日本のグルテンフリー対応食品、調味料で不満のある点はなんですか?

アンケート結果:日本のグルテンフリー対応食品、調味料で不満のある点はなんですか?
【日本のグルテンフリー対応食品、調味料で不満のある点はなんですか?】

値段の高さ、手に入りにくさ、パッケージの情報表示に対して不満を持つ人が多いようです。

特にパッケージの表示に関しては、

  • 日本語表記だけのものが多い。 (20代/女性/フィリピン)
  • アレルギー品目に小麦はあるが大麦がない。大麦は水あめの原料にもなっていて多くの食品に含まれているのに表記がない。 (20代/女性/アメリカ)
  • 製品の内容量がわからない場合がある。 (50代/女性/アメリカ)

という声があり、言語や表記内容に対する不満が多くありました。

飲食店にはグルテンフリーが浸透していない

グルテンフリーの外食事情についても質問してみました。

日本の飲食店において、グルテンフリー対応で困った点、不足していた情報などを教えてください。

  • あまり選択肢がない、注文のカスタマイズもできないことがある。 (20代/女性/フィリピン)
  • グルテンフリーの認知度は日本では低く、ほとんど見つけることができない。 (20代/女性/インド)
  • 対応料理は少なく、グルテンフリーについての理解も乏しい。 (20代/女性/イタリア)

ほとんどすべての人が、認知度の低さを問題視していました。

日本の飲食店ではグルテンフリーは浸透しておらず、外食の選択肢はあまり多くなさそうです。

そのため、グルテンフリー用にオプションを付けてほしいという声や、グルテンフリーの表記や多言語表記に対応してほしいという声もありました。

日本の餅やおからは人気

最後に、日本で見つけたグルテンフリーの食材についても質問してみました。

日本で見つけたグルテンフリー対応食品、調味料で、これは母国でも売れると思ったものを教えてください。

  • こんにゃく、グルテンフリーラーメン、餅 (20代/女性/フィリピン)
  • グルテンフリーのカレー、スナック菓子、から揚げ粉 (30代/女性/フィリピン)
  • しらたき、おからパウダー (20代/女性/アメリカ)

餅やグルテンフリー対応のスイーツという回答が多く見られました。

グルテンフリーは和菓子と相性がよいのかもしれません。

逆に、グルテンフリー対応してほしいものとしては、醤油や味噌といった調味料、グルテンフリー対応のパンやラーメンをもっと増やしてほしいという声がありました。

食材やメニューは豊富だが、浸透度が低い

日本のグルテンフリーに対する認知度、理解度は低く、特に飲食店にはメニューや融通の効かなさに課題があることがわかりました。

ただ、米粉やおから、餅などの日本の伝統的な食材がグルテンフリー食材として知られているという事実も見えてきました。

グルテンフリーの理解度を深め、和食のメニュー開発などがさらに進むことで日本ならではのスタイルができれば、日本でのグルテンフリーの可能性はこれからも広がっていきそうですね。

この記事のアンケートデータ提供依頼

在留外国人への日本のグルテンフリー商品に関するアンケートデータには以下の内容が含まれております。
グルテンフリー商品の情報収集状況と評価/母国でも売れるグルテンフリー商品に関する質問など全18問の回答を集計したPDFを9月下旬を予定としてに送付させていただきます。

expand_more

オススメ記事