
冷酒に泡盛、米焼酎が人気 …外国人にアンケート調査した結果
目次
日本の伝統的なお酒である日本酒と焼酎。
特に日本酒は海外で「Sake」と呼ばれ、和食の代表格である寿司や刺身などと合わせて楽しむ外国人もいると聞きます。
近年は和食ブームともいわれ、世界で日本食が人気ですが日本酒や焼酎のような日本のお酒についてもよく知られているのでしょうか。
日本に住む外国人16人にアンケート調査をし、日本酒と焼酎についての認知度や印象について聞いてみました。
海外ならではの日本酒の飲み方や人気の焼酎など、面白い回答がたくさんありました。
半数以上が来日前に日本酒を飲んだことがある
まずは日本酒について、日本に訪れる前からその存在を知っていたか聞いてみました。
あなたは日本に訪れる前から日本酒を飲んだことがありますか?

約60%が「はい」と回答。
そのうちの60%は「おいしい」と感じたそうです。
日本酒を味わった場所は大学のパーティーや友人宅のほか、日本食レストランという回答が一番多くありました。
全員が日本で日本酒購入経験あり
次に、日本に来てから日本酒を買っているか聞いてみました。
日本に来てから日本酒を購入したことはありますか?
結果は全員が「ある」と回答。
日本酒を買う頻度についても聞いてみると、約3ヶ月に1回購入する人が50%で一番多く、次に毎月購入する人が40%という結果となりました。
日本酒はビールなどと比べて一升瓶などの大容量で販売されることが多いことを考えると、意外と日本に住む外国人に飲まれているということなのかもしれません。
また、購入時に気にするポイントとしては、価格や口コミ、産地を見るという人が多く、中には『Sake Revolution!』というポッドキャスト番組を参考にしているという回答もありました。
人気は冷酒、人気のおつまみは?
日本酒には色々な飲み方や合うおつまみがありますが、日本で暮らす外国人はどのように日本酒を楽しんでいるのでしょうか。
実際に日本酒を飲むときのことを聞いてみました。
日本酒はどのように飲みますか?
一番多く回答があったのは「冷酒」で飲むというもの(約50%)でした。
次に「常温」「熱燗」がそれぞれ約25%の回答でした。
日本酒に合う日本食のおつまみを聞いてみたところ、寿司と刺身をはじめ、すき焼きや天ぷら、焼き鳥など定番のメニューが多くあがりました。
日本食以外で日本酒に合いそうな母国の料理を聞いてみると、魚料理や肉料理、チーズ製品という回答がほとんどでした。
海外で日本酒は人気?
次に、気になる日本酒の人気度について聞いてみました。
あなたの出身国では日本酒は人気ですか?
「人気」という回答が約60%でした。
「不人気」という回答が少ない一方で、「とても人気」という回答はありませんでした。
では、そんな日本酒を海外で日本酒を販売するために大切なことは何があるのでしょうか。
日本酒をあなたの出身国に販売するために、改善すべきポイントとPRできるポイントを教えてください。
- 日本の文化を感じさせる、サムライや歌舞伎のイメージと関連させるとよい。 (30代/男性/イギリス)
- お酒のラベルのデザインをアニメ風や、日本風にするとよい。 (50代/男性/カナダ)
といったようにパッケージを日本風にすることや、
- ワインのように味わいについて、説明を書くべき。たとえば桃と林檎のフルーティーな香り、ライトで甘い、白身魚や豚肉、野菜に合うなど。 (40代/女性/スイス)
- 日本酒を楽しむためには「純米」や「吟醸」など様々な専門用語について説明をする必要がある。にごり酒は特に外国人の人気が高いように思える。 (40代/男性/オーストラリア)
といった、日本酒の種類や専門用語、味の違いなどについてもっとわかりやすく説明する必要があるという意見があがりました。
焼酎の浸透度はイマイチ
次に焼酎についても質問してみました。
あなたは日本に訪れる前から焼酎を飲んだことがありますか?

ほとんどの人が飲んだことがないとの結果に。
日本酒と比べると、外国人にとってはあまり馴染みがないお酒のようです。
では日本に来てからはどうでしょうか。
日本に来てから焼酎を購入をしたことはありますか?
約75%の人が「購入したことある」と回答しました。
しかしながら、購入する頻度は「年に1度かそれ以下」という回答が一番多く、こちらも日本酒と比べると明暗が分かれる結果となりました。
人気は米焼酎と泡盛
焼酎は日本酒よりも原材料による種類が多くクセも強いので、楽しみ方は多種多様です。
日本で暮らす外国人はどのように焼酎を楽しんでいるのでしょうか。
まずは焼酎を購入するときに重視するポイントを聞いたところ、価格や産地、口コミという回答が多くありました。
種類は米焼酎と泡盛が特に好まれるようです。
飲み方はロックと水割りで飲む人が約半数を占め、次にソーダ割りも人気のようです。
中にはコーラやジンジャーエールで割るという人もいました。
焼酎と合わせる日本食について聞いたところ、そばや焼き鳥、串カツなどの揚げものという回答が多くありました。 一方で日本食以外も聞いてみると、揚げものや辛いもの、肉のグリルなど、風味が強くこってりしたメニューが選ばれる傾向がみられました。
焼酎は不人気!?
日本酒と比べるとあまり知名度が高くない印象の焼酎ですが、人気度について聞いても「人気」という答えはありませんでした。
まだまだ知名度が高くない焼酎ですが、海外で展開するためには何が大切になるのでしょうか。
焼酎をあなたの出身国に販売するために、改善すべきポイントとPRできるポイントを教えてください
- ウィスキーやウォッカなど他の蒸留酒との違いを説明することが大切。また、日本のブランドイメージも活用するべき。 (20代/男性/イギリス)
- 母国には焼酎は存在せず、日本酒と焼酎の違いを知らない人も多く、日本酒だと思って焼酎を飲み失敗する人もいる。違いをしっかりと説明する必要がある。 (40代/男性/フランス)
というように、日本酒や他の蒸留酒との違いなど、そもそも焼酎に対しての説明を行う必要があるという意見が多数を占めました。
また、
- ロシアのウォッカのように、カクテルベースではなくストレートやロックで飲むものという売り方をするといいと思う。 (30代/男性/日本(アメリカ出身))
- 様々な種類があるため、風味や楽しみ方の説明をすることが重要。またチューハイは人気があるため、カクテルなどを作ってもいいかも。 (50代/男性/カナダ)
というように、従来の飲み方でない、自由な飲み方を海外向けに展開するなどの提案もありました。
日本のイメージに沿った展開を期待
外国人から比較的よく知られている日本酒と、そこまで知られていなかった焼酎。
ただ、どちらも日本で暮らしていると馴染みが深くなるお酒となるようです。
それぞれ特徴が違うため、海外展開の方法も異なりそうですが、アンケート結果からはどちらも日本のイメージに沿った売り出し方が期待されているような印象を受けました。
日本酒も焼酎もどちらもそれぞれ魅力があり、日本の伝統的なお酒であるからこそ、長年楽しまれた飲み方が多くあります。 そんな飲み方も含めて日本独特のお酒を、今後ますます外国人に知ってもらい、好きになってもらえることを期待したいです。
