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おにぎりの一番人気はツナマヨ、ふりかけは味噌汁やお菓子に!外国人にアンケート調査した結果

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遠足やピクニック、お花見などのイベントの定番メニューとして親しまれているおにぎり。

三角形をはじめ、丸型や星形など色々な形にでき、中に入る具材も幅広くアレンジが効くので、色々なシーンに登場する日本の伝統的な料理のひとつです。

外国でも最近になって「ライスボール」という名前で知られるようになり、それぞれの国の食文化と融合して新たなおにぎりのバリエーションも増えてきています。

しかしながら、そもそも欧米などはあまりお米を食べる食文化ではありません。

そんな国でも日本のおにぎりの知名度はあり、受け入れられているのでしょうか。

おにぎりに縁の深いふりかけも一緒に、日本で生活している外国人16人にアンケート調査をしてみました。

中にはふりかけをお菓子に使うなどユニークな回答もありました。

外国人からもおにぎりは人気

まずはシンプルにおにぎりが好きかどうか聞いてみました。

おにぎりは好きですか?

【 おにぎりは好きですか?】

結果は1人を除いてすべての人が「大好き」「好き」と回答。

外国人からもおにぎりの人気度は高いようです。

ついでによく購入するおにぎりの具材も聞いてみると、「ツナマヨ」が一番人気で、次に「梅干し」「鮭」という結果になりました。

それぞれの具材が好きな理由は、

  • 安くて美味しい。マヨネーズが好き。 (40代/女性/インドネシア)
  • しょっぱさがいい。余計な添加物が少ない。 (30代/女性/アメリカ)
  • 魚が好きだから。 (40代/女性/フィリピン)

という声がありました。

あまり外国人ウケしないイメージのある梅干しもよく購入されていることが意外ですね。

味が受け入れられていることに加え、ヘルシーさも人気の理由のようです。

購入場所についても聞いてみると、ほとんどの人が「コンビニで買う」と回答しました。

次に、具材以外で選ぶ際のポイントとなるものを聞いてみました。

具材以外でおにぎりを選ぶときに重視するポイントは何ですか?

一番多い回答は「価格」、次に「パッケージのデザイン」「手に入りやすさ」という順になりました。

また、おにぎりを選ぶときに具材に関する英語の表記がないことに不満があるという声もありました。

海外ではツナマヨと鮭が売れそう

日本ではロングセラーのおにぎりですが、海外で販売しても受け入れられるのでしょうか。

母国でも売れると思うおにぎりを教えてください。また、このような味があれば母国で売れそうというアイデアがあれば教えてください。

  • ご飯の塩気をもう少し強くした方が受けると思います。具材は肉やソーセージなどがよいでしょう。 (40代/男性/オーストラリア)
  • ツナマヨや鮭。また肉やチーズを利用したものがいいでしょう。 (20代/女性/ベルギー)
  • ツナマヨはサンドイッチでおなじみの具材なので同様に人気がでると思います。また、から揚げマヨや牛肉、玉子、エビマヨ、鮭などもいいでしょう。 (20代/女性/イギリス)

ツナマヨや鮭については人気が出そうという意見が多数見られました。

また、特に欧米では肉系の具材が好まれる傾向もあるようです。

おにぎりを世界に普及するために必要なこと

海外でも日本のように家庭でおにぎりを作る文化が広まれば、もっと親しみを持った存在になるはず。

そんな思いを込めておにぎりを作るという選択肢についても聞いてみました。

おにぎりは自分で作りますか?

16人中9人が家でおにぎりを作ると回答。

その際の具材は「梅干し」が多く、ふりかけやわかめなどを混ぜ込んで作ることもあるようです。

次に、ずばり海外で普及するために必要なことについても尋ねてみました。

おにぎりを作ることをあなたの母国で普及させるのに課題となる点があれば教えてください。

  • おにぎりの小ぶりなサイズについて、まず人々の理解を得る必要があります。また、レシピにおいて原材料やアレルギー表示などしっかり伝えることが大事です。 (50代/女性/アメリカ)
  • 手で握って作るのは難しいため、専用の型などを使わせる必要があるでしょう。 (40代/女性/フィリピン)
  • 炊飯器は普及していないため、家庭でお米を炊くのは大変です、また、海苔もフランスでは高価で販売店も少ないです。 (30代/女性/フランス)

特に欧米では、パン食文化のためお米を炊く習慣がないことや、作り慣れていないので難しそうといったイメージ、認知度が低いなど、全体的に厳しい意見が目立ちました。

一方でインドネシアではすでに日本のおにぎりを売っているお店があるため、他の国よりも容易との意見もありました。

ふりかけの人気度は?

おにぎりと縁の深いふりかけについてもアンケート調査しました。

ふりかけは好きですか?

【ふりかけは好きですか? 】

16名中11名が「大好き」「好き」と回答。

好きな味を聞いたところ「ごま塩」「のりたま」「ゆかり」など日本でもポピュラーな味が並びました。

ふりかけは家族で使うため、子どもの好きな味を選んだり、バラエティーパックを購入するという意見もありました。 また、基本的にスーパーマーケットで購入することが多く、味以外で購入時に気にするポイントは「価格」という声が多くありました。

ふりかけの意外な活用法

日本人からすると、ふりかけといえば一般的にはご飯の上にかけるものというイメージを持つ人が多いと思います。

しかしよく考えてみるとご飯にかける以外でも色々な活用はできそうです。

そこで、ふりかけにあまり馴染みのない外国人にアイデアを聞いてみました。

ごはんにかける以外でふりかけを料理に使うことはありますか?あればどのような料理か教えてください。

結果は、約半数がご飯にかける以外の利用をしたことがあるとのこと。

具体的には、「味噌汁に入れる」「チャーハンや麺料理」「とんかつ」「ポップコーン」など、ユニークで多彩な回答が並びました。

ふりかけは海外でも売れる

外国人の縛られない発送で色々な活用が期待できそうなふりかけ。

実際に海外でも売れる商品となるのでしょうか。

まずは日本で暮らす外国人にとって日本のふりかけで困ったことがないか聞いてみると、やはりここでも英語表記がないという声が挙がりました。

そんな課題をふまえ、海外でも売れそうか聞いてみます。

これは母国でも売れると思うふりかけを教えてください。またこのような味があれば売れるというアイデアがあれば教えてください。

  • ごまなど、健康によい食材は売れるでしょう。 (20代/女性/ベルギー)
  • パスタやサラダに使えることをアピールするといい。 (40代/男性/イタリア)
  • スパイシーな風味のものがいいでしょう。ニンニク、卵、チキンなど。 (20代/女性/イギリス)
  • 牛肉やチキン風味のふりかけは売れそうです。サテ(インドネシアの焼き鳥)味などあればいいでしょう。 (40代/男性/インドネシア)

ふりかけの味や原材料については、ヘルシー路線のものか、普段の食生活に沿ったものかのどちらかに寄った答えが多くありました。

また、使い道が広く、便利なアイテムであることをアピールすべきという声も見られました。

最後にもっとふりかけに親しんでもらうために改善すべき点についても聞いてみました。

ふりかけをあなたの母国で普及させるのに課題となる点があれば教えてください。

  • ふりかけはアジアの他の調味料と競合する可能性があります。味や風味よりも装飾としての面を強調した方がいいでしょう。 (40代/男性/オーストラリア)
  • 外国人が味の想像をしやすいような説明文が必要。 (40代/男性/アメリカ)
  • パッケージは変える必要があると思います。ジャガイモやステーキなど他の料理にも使えることをアピールすることが大事です。 (70代/女性/アメリカ)

やはりご飯を食べる文化があまりない国においては、ご飯にかける以外の選択肢を提案することがポイントになりそうです。

認知度が低いという意見も多く見られました。

アレンジしやすいおにぎりとふりかけには可能性がありそう

日本人には馴染みが深く、幼いころから慣れ親しんできたおにぎりとふりかけですが、海外、特に欧米での知名度はまだまだ低いようです。

しかしどちらも組み合わせ次第で様々なバリエーションがあり、便利で多用途なメニューであることは間違いありません。

それぞれの国の食生活に沿ってアレンジしていくことで、これまでよりもっと世界に受け入れられることを日本人として期待したいです。

この記事のアンケートデータ提供依頼

在留外国人へのおにぎりとふりかけに関するアンケートデータには以下の内容が含まれております。
おにぎりとふりかけについての認知度や印象に関する質問など全23問の回答を集計したPDFを2、3営業日を目途に送付させていただきます。

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