
海外でも受け入れられる日本のお菓子は?外国人にアンケート調査した結果
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海外のスーパーマーケットに行くと、そこに陳列されているあまり日本では馴染みのない食材の数々に、海外に来たことを実感させられます。
その中でもお菓子コーナーはパッケージのデザインだったり、その国でよく食べられている食材を使ったものだったりとても多彩で、見ているだけで楽しい空間です。
日本にもたくさんの種類のお菓子があり、中には100年以上の歴史を持つロングセラーの商品もあります。
それだけ日本人に愛されているお菓子は、海外の人から見てどう思われているのでしょうか。
日本に住む外国人14人にアンケート調査をしてみました。
海外ウケが良いものはどういうものか、海外には合わなそうなフレーバーなど多くのことが分かりました。
日本に来てよく買うお菓子は?
まずは日本でよく食べるお菓子について聞いてみました。
日本に来て、よく購入するようになったお菓子・スナックはなんですか?
- ブルボンと明治のお菓子、カルビーのスナック、不二家のお菓子にハマりました。 (20代/女性/マレーシア)
- 固い食感のスナックが好きで、堅あげポテトはお気に入りです。トッポは塩気とチョコの甘さがちょうどいい。その他のお菓子も美味しくてやみつきになります。 (30代/女性/オーストラリア)
世界的に有名なキットカットやポッキー、ポテトチップスと回答する人が多くいました。地域限定や季節限定のフレーバーに魅力を感じる人も多いようです。
また、カルビーや明治、湖池屋、ブルボンなどメーカーを意識して買う人もいました。
- セリアック病のため、グルテンフリーの和菓子をよく買う。ポテチやおせんべいも好き。 (20代/女性/スウェーデン)
このように、使っている原材料を気にする人もいました。
一方で、好みではないお菓子を聞いたところ、「わさび味のスナック」「かりんとう」などの回答がありました。
わさびの辛みが苦手という人、かりんとうは甘すぎると感じる人もいるようです。
日本のお菓子は種類豊富で味が薄い?
次に日本のお菓子と海外のお菓子を比較したときに感じる違いを聞いてみました。
日本のお菓子・スナックと母国のものとの違いは何ですか?
- 日本は種類が豊富。甘さ控えめ、塩気控えめ。 (30代/女性/トルコ)
- 季節限定、地域限定の商品がある。 (50代/女性/アメリカ)
- 種類の多さとパッケージ。個包装は食べやすい。 (20代/女性/マレーシア)
日本のお菓子は甘さ控えめで、味つけも薄いという声が多くありました。
また、ポジティブな点としては、季節限定、地域限定のフレーバーが多いこと、小分けのパッケージが便利という意見もありました。
一方、ネガティブな点を聞いてみると、
- いくつかの商品は高く感じる。 (30代/女性/シンガポール)
- 量の割に値段が高い。パーティーサイズでも小さく感じる。 (50代/男性/アメリカ)
- 健康志向、ヴィーガン/ベジタリアンに対する選択肢が少ない。 (30代/男性/イギリス)
回答として多かったのは、量に対して価格が高いという声でした。
また、保存料や添加物が気になる、ヴィーガン対応が少ないといった不満もあるようです。
海外で人気の日本のお菓子はあのチョコレート
次に、母国で有名な日本のお菓子について聞いてみました。
母国の家族や友人におみやげや・発送を求められる日本のお菓子・スナックがあれば教えてください。
- キットカット抹茶味。母国のアメリカでは売ってない。 (20代/男性/アメリカ)
- 抹茶味のチョコ。抹茶味はスウェーデンではほどんと無く、日本が好きな友人は欲しがります。 (20代/女性/スウェーデン)
回答として多かったのはキットカットでした。母国でも売っていて馴染みがあり、日本にしかない限定味を求められることが多いようです。
日本限定の味で人気なのは抹茶味で、メーカーも日本独特の味として展開している様子がうかがい知れます。
日本らしいお菓子は海外ウケが良い?
すでに海外でも有名な日本のお菓子はありますが、今後人気になりそうな日本のお菓子はどういったものがあるのか聞いてみました。
母国でも人気がでると思う日本のお菓子・スナックを教えてください。
- エアリアルは食感がたまらない。ハッピーターンの甘じょっぱい味が珍しく、人気がでるかもしれません。さやえんどうスナックはヘルシーでユニークです。 (30代/女性/シンガポール)
- 柚子、わさび味のスナック、せんべい。柚子やわさびは日本らしいフレーバーです。おせんべいは様々な種類、味があります。 (30代/女性/イギリス)
この質問に対してはあまり偏った回答はなく、日本らしいフレーバーのものや、母国では味わったことのない味のものが選ばれている印象です。
また、グルテンフリー・ヴィーガン対応すると売れそうなお菓子を聞いたところ、
- ヴィーガンチョコレートはニーズがある。 (20代/女性/スウェーデン)
- おせんべい、わさび味のスナック、抹茶チョコレート。どれも日本ならではのお菓子だから。(30代/女性/イギリス)
やはり日本ならではのものに可能性を感じる人が多いようです。
シンガポールではグルテンフリー・ヴィーガンに加えてハラル対応も求められるという意見もありました。
海外製品でも日本で受け入れられるお菓子はありそう
最後に母国のお菓子の中で日本で人気が出そうなものを聞いてみました。
日本ではあまり販売されていないが、日本で人気が出そうな母国のお菓子・スナックがあれば教えてください。
- HELLO PANDA(Amazon)とyan yan(楽天)は日本の製品だが日本では見かけません。Super Ring(Qoo10)は美味しいスナックで、MAMEE(Amazon)のようなお菓子も見かけません。 (30代/女性/シンガポール)
- ターキッシュデライト(Amazon)。美味しく、食感はお餅に似ています。 (30代/女性/トルコ)
- ソルト&ビネガーチップスは日本だとあまり馴染みがないですが、受け入れられることを願っています。 (30代/女性/オーストラリア)
日本ではあまり知られていないたくさんの商品名があがりました。日本の製品でも海外メインで販売しているお菓子もあるようですね。
また、日本にはない味のポテトチップスを回答する人も複数人いました。
そのような商品を日本で売るための課題としては、
- パッケージデザインと味のローカライズ。甘すぎたり、濃すぎたりしないようにする。 (20代/女性/マレーシア)
- IKEAで売り出したらいいと思います。 (20代/女性/スウェーデン)
- 容量を小さくする。香料や添加物などを控え、より自然なものにする。 (20代/男性/アメリカ)
日本人の舌に合わせた味にすることや、化学調味料を控えるという意見が多くありました。
日本のお菓子は種類豊富だが、食の嗜好に合わせた展開が課題
全体的に日本のお菓子には種類がたくさんあるという意見が多く、やはり日本ならではのフレーバーなどの限定商品に魅力を感じる外国人が多いようでした。
一方で、海外で販売するためには、その国の生活スタイル、食文化に合わせた商品を展開することが受け入れられるための条件になりそうです。
