在留外国人の声を聞くメディア
「Japan Spark インサイツ」

日本の野菜や果物は甘すぎる!? 外国人にアンケート調査した結果

list目次

  • 日本のトマトは甘すぎるのでおいしくない?
  • 日本の葉物は珍しい
  • 海外で売れそうな日本の野菜はかぼちゃやキノコ類
  • ブドウは国によって好き嫌いが分かれる果物
  • 日本の柑橘類が高評価
  • 日本の果物は品質が高い
  • 外国人の野菜や果物の好みは味も種類も幅広い

日本には四季があり、気候も地域によって大きく異なるため、各地で育った様々な野菜や果物があります。

その影響もあってか、日本人は肉食メインの外国と比べて野菜や果物を多く食べるイメージがありますが、日本の野菜や果物は外国人から見てどう受け止められているのでしょうか。

日本の野菜と果物について、日本で暮らす外国人12人にアンケート調査してみました。

日本の果物や野菜には甘みが強いという意見が多く、興味深い結果になりました。

日本のトマトは甘すぎるのでおいしくない?

まずはシンプルに日本のおいしい野菜について聞いてみました。

母国で食べたものよりも美味しいと思う日本の野菜は何ですか?

  • 日本のキャベツは甘みが強く、ナスは食感がいい。 (30代/男性/カナダ)
  • 日本のキュウリは甘く、みずみずしい。 (40代/女性/シンガポール)
  • 日本のかぼちゃは皮が柔らかく調理しやすい。他の食材とも合わせやすい味。 (30代/女性/マラウィ)

たくさんの種類の野菜が回答にありましたが、目立つのは「甘みが強い」「みずみずしい」といった評価でした。

反対に母国よりもおいしくない野菜を聞いてみると、

  • トマトは水っぽい。 (30代/女性/フランス)
  • 日本のトウモロコシは甘みが弱い。 (20代/女性/オーストラリア)
  • 日本では有機野菜が少ない。イスラエルでトマト、レタス、パクチー、パセリは日本のものより風味が強い。 (40代/男性/イスラエル)

「トマト」と答える人が多い印象でした。

加熱調理をする際に、甘さやみずみずしさが余計に感じてしまう人もいるようです。

その国の伝統的な料理や調理方法によっても変わってきそうな評価ですね。

日本の葉物は珍しい

次に日本で暮らして買うようになった野菜について聞いてみました。

日本に来て初めて買うようになった野菜は何ですか?

  • 小松菜と水菜は母国では見かけることはなかった。そして美味しい。 (30代/男性/カナダ)
  • アメリカのスイカは大き過ぎる。日本のものはちょうどいいサイズ。 (40代/男性/アメリカ)
  • ホウレンソウ。和食を食べるようになったから。 (20代/男性/ベトナム)

全体的に「小松菜」や「水菜」「ホウレンソウ」などの葉物が多く回答にありました。

母国では見かけず、またあったとしても高価のためなかなか買えない事情もあるようです。

一方で、日本に来て買うことができずに困っている野菜を聞いてみると、

  • 生のトウガラシが無いと、サルサやチリなどのメキシコ料理を作るのは難しいです。 (40代/男性/カナダ)
  • ヤムイモ。代わりにサツマイモをつかいますが、ヤムイモの方が色鮮やかです。 (20代/女性/オーストラリア)
  • ハーブ類、ウリ、ホワイトオニオン。メキシコ料理ではホワイトオニオンは欠かせません。ハーブ類もないと一味足りないものになります。 (40代/男性/アメリカ)

他にも「ビーツ」「ひよこ豆」「レンズ豆」など確かにあまり普通のスーパーなどでは売っていない野菜が挙げられました。

特にメキシコ料理の材料が手に入らず困るという意見が目立ちました。

海外で売れそうな日本の野菜はかぼちゃやキノコ類

母国でも売れそうな野菜について聞いてみました。

これは母国でも売れると思う日本の野菜は何ですか?

  • イギリスではかぼちゃをよく使うので日本のかぼちゃも好かれるでしょう。 (20代/女性/イギリス)
  • マイタケ。フランスではキノコをよく食べます。 (30代/女性/フランス)

母国のものとは異なる「かぼちゃ」、海外では珍しい葉物の名前が多くあがりました。

ブドウは国によって好き嫌いが分かれる果物

次に果物についても聞いてみました。

母国で食べたものよりも美味しいと思う日本の果物は何ですか?

  • 日本の桃はフレッシュで甘い。 (40代/女性/シンガポール)
  • 日本のぶどうは大きくて風味豊か。 (40代/男性/アメリカ)

様々な種類の果物がありましたが、いずれも風味の良さや甘みが強いという理由でした。

反対に、母国よりもおいしくないと思う日本の果物については、

  • 母国のぶどうはより甘みが強い。 (20代/男性/ベトナム)
  • りんごや梨は甘すぎます。母国の酸味の強いものが好きです。 (40代/男性/イスラエル)

「リンゴ」と「ぶどう」が多く回答にありました。

その多くは母国よりも甘みが強すぎるというもので、慣れ親しんだ味と違うものであるためにおいしくないと感じる人もいるようです。

日本の柑橘類が高評価

日本に来てから食べるようになった果物を聞いてみました。

日本に来て初めて買うようになった果物は何ですか?

  • みかん。安くておいしい。オレンジの代わりに買っています。 (30代/男性/カナダ)
  • ゆず。母国では見かけたことがありませんでした。 (40代/女性/シンガポール)

「みかん」をはじめ、「柚子」や「すだち」など柑橘類が多く回答にありました。

また、「白いちご」は母国で見たことがなく初めて目にしたという声もありました。

日本の果物は品質が高い

最後に、母国でも売れそうな日本の果物について聞いてみました。

これは母国でも売れると思う日本の果物は何ですか?

  • シャインマスカット。値段は高価だが、それだけの価値があり、日本に来て食べた友人はみな驚いていた。 (30代/男性/カナダ)
  • 柿と梨。どちらも美味しく、ユニークで人々の興味を集めるでしょう。 (20代/女性/オーストラリア)」

「シャインマスカット」や「メロン」などの高級フルーツ、「柿」や「梨」、その他、柑橘類が挙げられました。

どの果物も品質が高く、お菓子作りにも使えるという意見がありました。

外国人の野菜や果物の好みは味も種類も幅広い

日本の野菜も果物も、海外と比べると甘みが強くおいしいという意見が多くありました。

ただ、その甘さが強すぎて慣れ親しんだ味とは違うためにおいしくないと感じる人もいたり、海外の料理の食材となる野菜が見つけずらいなどの問題点もあり、国による味や種類の違いが分かるアンケート調査となりました。

この記事のアンケートデータ提供依頼

在留外国人への日本の野菜や果物についてのアンケートデータには以下の内容が含まれております。
日本の野菜や果物に対する評価や母国との違いなど、全18問の回答を集計したPDFを2、3営業日を目途に送付させていただきます。

expand_more

オススメ記事