
あの居酒屋メニューも! よく食べる日本食を外国人にアンケート調査した結果
国が違えば文化も異なり、言語や食べ物など生活に直接関係する物事も大きく異なります。
日本にも海外の人から馴染みのないものを日常的に食べたり、料理の方法やメニューが独特なものもたくさんあります。
日本に暮らす私たちはその食文化に慣れ親しんでいるので、いまさら驚いたりすることは少ないですが、海外から日本に来て住み始めた外国人にとってはどうでしょうか。
日本で暮らす外国人15人に、色々なシチュエーションで食べる日本食についてアンケート調査してみました。
寿司などの人気メニューから、日本酒に合うあの海鮮系おつまみまで、様々な回答を得ることができました。
寿司やおにぎり、スイーツが人気
まずは日本に来てよく買うようになった日本食を質問してみました。
日本に住み初めて、スーパー・コンビニやデパートなどでよく購入するようになった日本の食べ物を教えてください。
- お米、お茶。お米は安くて腹持ちもいいため、品種がいろいろあるので食べ比べている。お茶はホット、アイス両方よく飲んでいる。 (20代/女性/メキシコ)
- 牛丼、寿司、豆腐。美味しくて安く、栄養もある。 (40代/男性/イギリス)
- おにぎり。どこでも食べられるので外出の際に良く買う。色んな味があるのもいい。 (20代/女性/アメリカ)
- スイーツ。甘いもの好きにとって日本は天国。 (30代/女性/ドイツ)
全体的に日本ならではの食べ物、スイーツの回答が多くありました。
その中でも手軽に食べられるおにぎりや、安価なお惣菜を選ぶ人が多いようです。
飲食店では幅広い日本食を注文
次は外食のときにレストランなどでどういう日本食を選ぶのかについても聞いてみました。
日本に住み初めて、飲食店でよく注文するようになった日本の料理を教えてください。
- お好み焼き、餃子、とんかつ、ラーメン、チーズバーガー。どれもおいしい。特にお好み焼きは自分でひっくり返して作るのが楽しい。 (30代/女性/ドイツ)
- たこわさ。居酒屋で食べて気に入った。 (20代/男性/イギリス)
- うどん、たこ焼き、お好み焼き、カツ丼。おいしかったから。 (30代/女性/イギリス)
- 寿司、とんかつ、どんぶり。お寿司屋さんでは様々な種類を食べることができるから。とんかつは家では揚げ物をしないから。 (30代/女性/シンガポール)
とんかつや寿司など海外でも知られているものから、たこわさやあんみつなどのあまり知られていないものまで幅広く回答がありました。
どれもおいしいという声が多く、飲食店で出される日本食の品質の高さを感じました。
外国人に日本食がおいしくて高品質と評価されると、日本人として嬉しくなりますね。
自炊する日本食は簡単で安価なもの
最後に、家でよく作る日本食について尋ねてみました。
日本に住み初めて、自分でよく作るようになった日本の料理を教えてください。
- 焼きそば、チャーハン、カレー。簡単に作れるから。材料も安価に揃えることができる。 (20代/女性/メキシコ)
- 生姜焼き、てんぷら、麻婆豆腐。特別な技術も必要なく簡単に作れるから。 (40代/男性/イギリス)
- やきそば、ゴーヤチャンプルー。どちらも簡単に作れるから。焼きそばは焼き加減を変えたり、具材を変えたりしています。 (20代/女性/アメリカ)
- カレー。好きな具材をいれるだけで簡単に作れて美味しいから、日本のカレーはアメリカでも人気になると思います。 (30代/女性/アメリカ)
こちらもたくさんの日本食が挙げられました。
共通点として、「簡単に作ることができる」「材料が安い」からという理由が圧倒的に多くありました。
逆に、飲食店でよく注文する寿司やとんかつといった料理はほとんどありませんでした。
やはり少し作るのに難しそうなイメージの料理は敬遠されてしまうようです。
また、自炊に関連して、別のアンケートでは日本の調味料について聞いてみました。
日本で知ったこれは母国でも売れると思う日本の調味料など料理商品アイテムを教えてください。
- 柚子胡椒、フレーバーソルト、食べるラー油 (40代/女性/オーストラリア)
- 柚子胡椒 (30代/女性/フランス)
- シソの調味料、柚子胡椒、ハンバーグの和風ソース (40代/男性/アメリカ)

柚子胡椒という答えが特に多くありました。
焼きそばや生姜焼きなど、炒め物に合う調味料でもあるので、使い勝手の良い調味料です。
柚子胡椒は独特な風味なのでインパクトが強く、印象に残りやすいのかもしれません。
うまくはまればさらに日本食が海外で活躍するチャンスに
今回、日本の食べ物、料理について調査をしましたが、お寿司やラーメンなどの有名な日本食だけでなく、様々な料理が知られていることが分かりました。
日本で知り、そのおいしさにはまって好きになるということも多いようです。
今回のアンケート結果にも、醤油や味噌の結果にもあったように、日本で暮らす外国人の家でも、様々な日本料理が作られており、日本食に馴染んでいる様子がみられます。
一方で、別のアンケートでは、調味料のパッケージについて、
- 英語表記や読み方の表示が欲しい。 (40代/女性/オーストラリア)
- パッケージが似ており商品ごとの違いがわからない。味の違いを視覚化するなどしてほしい。 (30代/男性/カナダ)
という意見も見られました。
国や地域によって受け入れられやすい料理とそうでない料理はありますが、日本食のメニューも日本の食材もたくさんあります。
今ある課題をうまく解決することでさらに日本食が外国人にとって身近になれば、これまで以上に日本食が海外で活躍できるチャンスになりそうです。
